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移民受け入れ検討を=河野行革相 → 菅官房長官が否定的見解

 河野太郎行政改革担当相は7日、沖縄県名護市で開かれた国際会議で、安倍政権が目標とする「名目GDP国内総生産)600兆円」達成のための手段の一つとして、移民の受け入れを検討すべきだとの考えを表明した。
 河野氏は「外国からの労働力をどうするか、そろそろテーブルの上に載せ、議論を始める覚悟が必要だ」と述べた。同時に「この問題は時間もかかるし、感情的になりやすい」と指摘し、十分に議論を尽くすべきだとの考えも示した。(時事)

  菅義偉官房長官は9日午前の記者会見で、経済規模の維持、拡大に向けた移民の受け入れ政策に関し「諸外国でもさまざまな難しい経験を得ているので、慎重であるべきだ」と述べた。(中略)
 河野太郎規制改革担当相が7日に移民受け入れに関する議論を開始すべきだとの認識を示したことに対しては「河野氏の発言だ」と述べ、個人の見解だと強調した。(産経)

 計画通りと思える河野太郎掣肘劇。
 河野氏は、民主党小西洋之氏や共産党の池内さおり女史のようなKYで党のイメージを壊す小者と違って、文字通り獅子身中の虫と呼べる存在の一人。経団連の突き上げはあれど、根底に国粋思想を抱く安倍首相としては移民論は慎重にいきたいだろうし、勝手に火を付けられるのは嫌だろう。
 反面、善処しても数十年単位でしか解決しない少子化問題はまったなしで、それは当然経済にも影響する話。明日の利益を優先する経団連と違い、長期的国家戦略を考える上で移民にどれほどウェイトを置くか早々に議論を始めるべきなのは事実で、河野氏の言は正鵠を射ている。
 まあ河野氏は真面目なので職務に邁進する限りは使える人だと思うし、安倍政権の手腕が試されるところ。河野氏としてもこれはジャブだろうから、政治劇でもミンスとの遣り取りより面白くなるかも。